名蔵アンパル

名蔵アンパルなぐらあんぱる

日本列島の南西端、亜熱帯気候の島の干潟とマングローブ林

英語名 Nagura Amparu
登録日 2005年11月8日
面 積 157 ha
湿地のタイプ 河口干潟、マングローブ林
所在地 沖縄県石垣市
座 標 北緯24度23分、東経124度8分
標 高 0 m
国際登録基準 1、2、3、4、7
保護の制度 国指定名蔵アンパル鳥獣保護区名蔵アンパル特別保護地区、西表石垣国立公園特別地域

湿地の概要

南北3,000 kmにおよぶ日本列島の南西端に位置する八重山諸島の中心に石垣島は位置しています。沖縄本島から南西へ400 km、北緯24度、東経124度に位置し、面積22,200 ha、約4万8000人が暮しています。年間の平均気温は24℃。気温の年較差の小さい、亜熱帯気候の島です。
名蔵アンパルは、石垣島の西岸、名蔵湾に面した名蔵川河口部の、東西1.5 km、南北2kmほどの干潟です。亜熱帯地域に見られる典型的な湿地である干潟、マングローブ林、海浜および海岸林などで構成される、多様な自然環境がひとまとまりになった、日本では貴重なタイプの湿地です。

湿地の四季

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湿地の特徴

日本の代表的なマングローブ生息地

日本では、マングローブが生育できる地域は限られています。名蔵アンパルは国内のマングローブ生息地として代表的な存在で、オヒルギ、ヒルギモドキ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシなど、支柱根や呼吸根をもったヒルギ科のマングローブ林を見ることができます。

生物多様性に富んだ干潟

干潟には、ゴカイやアナジャコなど、さまざまな底生生物、稚魚、甲殻類が生息しています。特に、エビ・カニ類は豊富で、イシガキヌマエビ、コツノヌマエビ、ヤエヤマヤマガニなど、この地域固有の希少種も少なくありません。マングローブヌマエビの北限にもなっています。

沖縄民謡に歌われる干潟

コメツキガニ、アシハラガニ、シオマネキなど、これらのカニの生態をユーモラスに擬人化した民謡「網張ぬ目高蟹(みだがーま)ゆんた」が、地元の人々に歌われています。

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バンナ公園「渡り鳥観察所」

石垣市街地の北方4 kmにあるバンナ岳は、南北に概ね230 mの標高を連ねる長い稜線をもった、 およそ399 haにわたる森林丘陵地帯です。その中央部分を取り囲むようにバンナ公園があります。 頂上近くには「渡り鳥観察所」があり、そこからの名蔵アンパルを一望できます。また毎秋にバンナ岳に飛来するアカハラダカ、サシバの勇壮な渡りが観察できます。

情報提供:石垣市

関係市町村(会員市町村)

※50音順

石垣市市民保健部環境課