宮島

宮島みやじま

「神の島」に生息する希少種ミヤジマトンボと生息環境の保全と利用

英語名 Miyajima
登録日 2012年7月3日
面 積 142 ha
湿地のタイプ 砂浜海岸、塩性湿地、河川
所在地 広島県廿日市市
座 標 北緯34度14分、東経132度17分
標 高 0~80 m
国際登録基準 2、9
保護の制度 瀬戸内海国立公園特別地域、特別史跡・特別名勝

湿地の概要

宮島(厳島)は、瀬戸内海の沿岸、広島湾の北西部に位置し、長さ約10.5 km、幅約3.5 km、面積約30.2 km²のほぼ長方形の島であり、その中の宮島南西部の沿岸域が2012年にラムサール条約に湿地登録されました。
その沿岸には、山間からの湧出水と大潮時に流入する海水とが混じる潮汐湿地が形成されており、海岸線の湿地には、宮島の固有亜種ミヤジマトンボが生息しています。ミヤジマトンボは上流の淡水域では産卵せず、他のトンボの幼虫が生息できないこの特有の潮汐湿地でのみ産卵・育成し、その潮汐湿地にのみ生息します。また、湿地の沖合では宮島の栄養分豊かな山水を受けた「カキの養殖」が盛んに行われています。

湿地の四季

※写真をクリックすると大きくして見る事ができます。

春

多宝塔と桜と瀬戸内海

夏

嚴島神社最大の祭典「管絃祭」

秋

紅葉谷川と紅葉橋

冬

冬の風物詩 かきの水揚げ

湿地の特徴

瀬戸内の豊かな漁場

大野瀬戸と呼ばれる本土と宮島の間の海域では、質の良いアナゴが獲れます。本土側、宮島からも川から海へ栄養が流れ込むため、昭和初期頃から牡蠣の養殖が盛んになりました。春の干潟では、貝(主にあさり)堀りもすることができます。

神を斎き祀る島

宮島の正式名称「厳島」の語源という説もある言葉。島全体が神と崇められ、社寺林のように大切に扱われてきました。また、稲作農業がほとんど行われなかったため、瀬戸内海に存在する本来の植生を保つことができ、人間の影響をあまり受けない状態の自然が残った宮島は、とても貴重な場所です。

紅葉谷は新緑も美しい

弥山山麓に位置する紅葉谷公園には、植栽されたイロハカエデなど約700本のカエデ類が生息しています。島全体では約1,200本のカエデ類があり、例年11月中旬から下旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。紅葉谷川にかかる紅葉橋付近の紅葉谷公園は景勝地として有名ですが、春の新緑の紅葉もまた美しく爽やかな風景が広がります。

おすすめ

みる

世界遺産(文化遺産)の嚴島神社

創建は推古天皇御即位の年(593)佐伯鞍職によるものと伝えられ、その後の仁安3年(1168)平清盛によって現在のような社殿に造営されました。 寝殿造りの建築美を誇る社殿は、平安時代のロマンを感じさせます。

嚴島神社

情報提供:廿日市市

食べる

宮島名物「あなご飯」

大野瀬戸で獲れる「あなご」は、風味もやわらかさも格別。あなごの出汁で炊いたご飯の上に、 甘辛いたれをかけた焼きあなごをのせた「あなご飯」は、牡蠣やあさりとならぶ宮島の味覚。

(一社)宮島観光協会

情報提供:廿日市市

遊ぶ

包ヶ浦自然公園で美しい自然を楽しむ

キャンプ場、運動公園、海水浴場、ケビン等を有する総面積15.6 haの自然公園。海と森に囲まれた環境で、四季折々の宮島を楽しめます。

包ヶ浦自然公園

情報提供:廿日市市

施設情報

施設名:宮島水族館(みやじマリン)

URL:http://www.miyajima-aqua.jp

 

施設名:宮島歴史民俗資料館

URL:http://members.fch.ne.jp/miyajima-rekimin/sp/facilities.html

関係市町村(会員市町村)

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廿日市市環境産業部環境政策課

https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp