風蓮湖・春国岱

風蓮湖・春国岱ふうれんこ・しゅんくにたい

多様な渡り鳥が往来する広大な汽水湖と道東の自然が凝縮された奇跡の島

英語名 Furen-ko and Shunkuni-tai
登録日 2005年11月8日
面 積 6,139 ha
湿地のタイプ 汽水湖、藻場、干潟、砂州、低層湿原
所在地 北海道根室市、別海町
座 標 北緯43度17分、東経145度21分
標 高 1 m
国際登録基準 1、2、3、5、6
保護の制度 国指定風蓮湖鳥獣保護区風蓮湖特別保護地区

湿地の概要

春国岱は、根室半島の付け根に位置する長さ8km、最大幅1.3km、面積600haの砂嘴の断片の島です。周囲の水域には、干潟・海岸草原・塩性湿地・湿原・ラグーン・森林といった多様な環境が形成されています。
風蓮湖は、根室半島の付け根に位置する東西20 km、周囲65 km、面積58 k㎡の汽水性海跡湖で、南から延びる春国岱と北から延びる走古丹の2つの砂州によりオホーツク海と隔てられています。
風蓮湖・春国岱では渡り性水鳥を中心に約340種の鳥類が記録されており、オオワシ、オジロワシ、などの希少種も観察することができます。また、ホッキ、アサリなどの貝類や、コマイ、ワカサギなどの魚類など多くの水産資源にも恵まれ、貝類や魚類の漁が盛んに行われています。

湿地の四季

※写真をクリックすると大きくして見る事ができます。

春

湿原で繁殖するタンチョウ

夏

草原・森林は夏鳥の繁殖地(写真:シマセンニュウ)

秋

塩性湿地を彩るアッケシソウ

冬

オオワシの越冬数は日本最大級

湿地の特徴

渡り性水鳥の重要な中継地

浅海から森林までの多様な環境に多種の鳥類が生息、これまでに約340種の記録があります。渡り性水鳥はキアシシギ等シギ・チドリ類やオオハクチョウ、ヒシクイ、ヒドリガモ等カモ類が多数、中継地として利用します。オジロワシ、クマゲラ、タンチョウ等の絶滅危惧種の繁殖地でもあります。

漁業

風蓮湖はホッキ、アサリなどの貝類や、コマイ、ワカサギなどの魚類など多くの水産資源が生息し、漁が行われています。

賢明な利用

「根室ワイズユースの会」(代表 千葉 勝博)が、風蓮湖・春国岱を保全し、条約の基本原則であるワイズユース(賢明な利用)を実践するための必要な調査・自然保護活動を行っています。

おすすめ

みる

ネイチャーセンターからの景観

四季折々に変化する春国岱と根室湾の景観を楽しめます。干潮時の干潟、対岸の斜里岳から知床連山、国後島の稜線、晴れた日には七色の空を背景に沈む美しい夕陽が見られます。

情報提供:根室市

遊ぶ

自然観察路を歩く

春国岱には合計4本の自然観察路があり、海岸、草原、湿原、塩性湿地などさまざまな自然環境とそこに住む生きものたちに出会うことができます。ネイチャーセンター隣の自然学習林の自然観察路もおすすめです。

根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

情報提供:根室市

施設情報

根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

URL:https://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/

東梅野鳥観察舎(略称:東梅ハイド/根室市東梅218番地1)

関係市町村(会員市町村)

※50音順

根室市水産経済部農林課林務・自然保護担当

https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/

別海町産業振興部商工観光課

http://betsukai.jp/