濤沸湖

2023-08-24 2023-10-04

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濤沸湖（とうふつこ）

オホーツク海沿岸にある、野鳥の楽園「濤沸湖」

英語名	Tofutsu-ko
登録日	2005年11月8日
面積	900 ha
湿地のタイプ	汽水湖
所在地	北海道網走市・小清水町
座標	北緯43度56分、東経144度24分
標高	1 m
国際登録基準	1、2、3、5、6
保護の制度	国指定濤沸湖鳥獣保護区濤沸湖特別保護地区、網走国定公園特別地域

湿地の概要

北海道の東部、網走市と小清水町に広がる濤沸湖は、知床半島や斜里岳などが一望できるオホーツク海に面する汽水湖です。アイヌ語で「トプッ（湖の口）」を語源とする濤沸湖は、砂州の発達で海と隔てられ、僅かに海と繋がっています。外周約30㎞、広さ約900 ha、平均水深は約1 mと浅い湖です。周囲は低層湿原が広がり、湖の北側は「小清水原生花園」となっています。湖では、古くからスジエビ漁などのほか、ワカサギの人工ふ化を行い、全国の湖沼に供給されています。また、広大な農地では、畑の副産物を有効利用する循環型農業を取り入れ、麦・馬鈴薯・てんさいの基本3作のほか、長いもなどの野菜や豆類を生産しています。

湿地の四季

※写真をクリックすると大きくして見る事ができます。

小清水原生花園の野焼き

花々が咲きそろう

渡りのシーズン

斜里岳とオオワシ

湿地の特徴

渡り鳥の繁殖地・中継地・越冬地

濤沸湖はガン・カモ類の大規模な渡りの中継地・越冬地となっています。春から秋にかけてはシギ・チドリ類が渡りの途中に飛来し、冬期にはオジロワシ・オオワシが越冬の為に飛来します。オジロワシ・タンチョウは少数が繁殖しています。

多様な自然環境

海と一部で繋がる濤沸湖は塩分濃度が湖口と湖奥では異なります。湖岸には塩性湿地と淡水湿地があり、湖の中央部にはコアマモの藻場が形成されています。魚類は海水・汽水魚、回遊魚、淡水魚が約40種確認され、エビ・カニ・貝類、底生生物も多く確認されています。

持続可能な漁業

濤沸湖では、ワカサギやスジエビ漁、カキの養殖などが営まれています。ワカサギは孵化事業も行っており、受精卵を全国各地に供給しています。漁業者自ら魚種ごとの漁期や漁法に関する自主制限を設けています。

おすすめ

みる

野鳥の楽園「濤沸湖」

オオハクチョウ、ヒシクイ、カワアイサなどのガン・カモ類、キアシシギ、ホウロクシギなどのシギ・チドリ類、ノゴマ、オオジシギなどの夏鳥、オオワシ、オジロワシ、タンチョウなどの希少種も含め、約260種類の鳥類が確認されています。

濤沸湖水鳥・湿地センター

情報提供：網走市

小清水原生花園

オホーツク海と濤沸湖に挟まれた約8 kmの細長い砂丘全体が天然の花畑となっている北海道を代表する海浜公園。エゾスカシユリ、エゾキスゲ、ハマナスなどの花々が咲き誇ります。
ＪＲと国道の北側には遊歩道、「濤沸湖木道」や少し離れた「平和橋」も訪れるポイントです。

小清水町観光協会　鳥と旅するまち

小清水町役場　名所・みどころ

情報提供：網走市

食べる

ＪＡこしみず農業祭＆収穫祭

オホーツク海からつながる濤沸湖は、川と海、両方の水が混じり合う汽水湖。スジエビ漁のほかカキの養殖なども行われ、毎年12月上旬、濤沸湖産のカキ貝の即売会も行われます。

情報提供：網走市

遊ぶ

アウトドアの拠点　小清水ツーリストセンター

ＪＲ釧網本線・浜小清水駅から徒歩1分、国道244号沿いの新しいアウトドアの拠点「小清水ツーリストセンター」。施設内に設けられたビジターセンターでは、ツアー情報やレンタサイクルのほか、周辺観光に役立つ情報をご案内します。網走市と世界自然遺産である知床半島の玄関口である斜里町の中間地点にあり、オホーツク周遊に便利なロケーションです。

小清水町観光協会　鳥と旅するまち

情報提供：網走市

学習の拠点　濤沸湖水鳥・湿地センター

ＪＲ釧網本線・北浜駅から徒歩10分、国道244号沿いのバス停「白鳥公園入口」より徒歩5分、白鳥公園に隣接する「濤沸湖水鳥・湿地センター」。ラムサール条約の理念に基づき、濤沸湖について学び、自然とふれあい、濤沸湖に関わる人々が交流する場として平成24年5月にオープンしました。
湖を紹介するビデオ上映、屋内から野鳥観察が可能な望遠鏡のほか遊びながら学べる各種展示を体験ください。
気軽に体験できる「おさんぽ観察会」などのほか、各種講座を開設しています。

濤沸湖水鳥・湿地センター

情報提供：網走市