久米島の渓流・湿地

久米島の渓流・湿地くめじまのけいりゅう・しっち

キクザトサワヘビやクメジマボタルなど久米島固有種が多く生息する風光明媚な森と渓流

英語名 Streams in Kume-jima
登録日 2008年10月
面 積 255 ha
湿地のタイプ 渓流、季節的・一時的な小河川
所在地 沖縄県久米島町
座 標 北緯26度22分、東経126度46分
標 高 120~280 m
国際登録基準 2
保護の制度 種の保存法(宇江城岳キクザトサワヘビ生息地等保護区管理地区)

湿地の概要

 当該湿地は、久米島の北西部に位置する宇江城岳を源流とする渓流、湿地、森林を中心とする地域である。面積は2.55 ㎢であり、島全体(59 ㎢)の4.3%を占める。
 オキナワスダジイ、オキナワウラジロガシなど自然度の高い森や河畔林が発達し良好な水質の水が渓流として枯れることなく流れ、希少野生生物のキクザトサワヘビなど固有種の重要な生息地になっている。

湿地の四季

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湿地の特徴

久米島の渓流・湿地の自然

渓流にはキクザトサワヘビのエサのクメジマミナミサワガニやクメジマオオサワガニ、アラモトサワガニとリュウキュウアカガエルが⽣息し、サワガニはクメジマボタルの幼⾍を捕⾷する。サワヘビが死ぬとサワガニが、サワガニやカエルが死ぬとホタルのエサであるカワニナが分解するなど⾷物連鎖でつながる。サワガニやカワニナは、落葉やドングリ、落下果実も好み、落下果実はリュウキュウヤマガメが、ドングリや果実はカラスバトが⾷べる。森にはクメジマカブトムシなどが⽣息し、陸⽣ホタル(3種類は島固有)のエサのクメジママイマイなどの島固有のカタツムリも多い。オキナワキノボリトカゲやクメトカゲモドキなど貴重な爬⾍類が⽣息し、アカショウビンやフクロウ類、ワシタカ類、コウモリ類などの捕⾷者も多い 。

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