ハマシギとシチメンソウ
(撮影:栗山千速氏)
 
位 置
北緯33度10分/東経130度15分
標 高
-2.5〜1m
面 積
218ha
湿地のタイプ
干潟
保護の制度
国指定鳥獣保護区特別保護地区
所在地
佐賀県佐賀市
登録
2015年5月
  東よか干潟は、単一の干潟としては国内有数の広さと日本最大の干満差(約6m)を誇る有明海の最奥部北岸に位置し、河川の河口と海岸に発達する泥干潟である。ムツゴロウ、ワラスボ、シオマネキなど有明海泥干潟特有の生物が多く生息し、地域特有の伝統的な漁法(タカッポやむつかけなど)による漁業が営まれている 。
 
東よか干潟(干潮)
東よか干潟と夕日
 東よか干潟は、クロツラヘラサギ、ズグロカモメ、ホウロクシギなどの絶滅危惧種を含む水鳥の東アジアにおける重要な渡りの中継地及び越冬地となっている。環境省のモニタリング調査では、シギ・チドリ類の飛来数は全国一位を誇り、2015年の春期の最大渡来数は12,127羽であった。
 海岸堤防上にある展望台からは、紅葉が美しいシチメンソウ(絶滅危惧種の塩性植物)の国内最大の群生とその後方に広がる干潟が一望でき、また、海岸線沿いの遊歩道からは、無数のカニやムツゴロウ、トビハゼなどが観察できる。秋から春にかけての渡りの時期には、数千羽のシギやチドリが干潟めがけて飛来し、一心不乱に餌をついばむ姿は壮観である 。
 
ムツゴロウ
シオマネキ
 日本最大の干満の差を誇る有明海。その特殊な環境には、有明海以外には見られない珍しい姿、形をした魚介類が生息し、地域特有の伝統的な漁法による漁業が営まれている。19世紀中頃の記録では、すでに様々な漁法が記されており、古来より人々が固有の自然条件や魚介類の生態を熟知し、糧を得てきたことが分かる。また、有明海で獲れる産物は「前海もん(まえうみもん)」と呼ばれ、目の前の海が育む恵みをいただくという、感謝と親しみが込められている。東よか干潟で世代を超えて引き継がれてきた伝統的な技と知恵、そして食文化は、湿地のワイズユースの代表例と言える。
 また、東よか干潟周辺では、地元住民、漁業関係者、企業などによる清掃活動が定期的に行われており、特にシチメンソウの保全活動は地元の女性を中心とした団体により年間を通じて長年実施されているなど、ボランティアを中心に環境保全の取り組みが進められ、景観の維持にも寄与している。
 環境教育の面では、地元の小中学生を中心に結成された「東よか干潟ラムサールクラブ」が、野鳥や生き物観察、干潟の生き物調査や自由研究、他の登録湿地との交流活動などに励んでおり、東よか干潟の保全や普及啓発活動の未来のリーダーが育っている。
 その他、東よか干潟の価値や魅力を現地で案内する「東よか干潟ボランティアガイド」が意欲的に活動している。
 今後も、平成27年7月に世界文化遺産に登録された三重津海軍所跡や佐賀インターナショナルバルーンフェスタなど、世界に誇る観光資源と連携した利活用を進めるなど、東よか干潟ならではのワイズユースを展開していく 。
 
干潟の交流会
清掃活動
佐賀市のPR
 佐賀市は、脊振山系の山ろく部の山林や清流、古代肥前の国の行政府跡「肥前国庁」、中心部の長崎街道に代表される歴史遺産や佐賀城公園、日本の近代化を先導した「幕末維新期の佐賀」の魅力を紹介している佐賀城本丸歴史館、筑後川にかかる昇開橋や佐賀平野に広がるクリークや田園風景、豊饒の海といわれる「有明海」など素晴らしい環境に恵まれています。
 今後も、市民や地域が、それぞれの個性や魅力を発揮しながら、市の将来像として掲げている「豊かな自然とこどもの笑顔が輝くまち さが」の実現を目指してまいります。
東よか干潟ガイダンスルーム
 
開館時間
9:00〜16:00
休館日
月曜日。その日が祝日の場合は翌日
入館料
無料
施設概要
パネルや模型、大型モニターやデジタルサイネージなどにより、東よか干潟に暮らす生き物を分かりやすく解説しています。また、海岸堤防には無料で利用できる双眼鏡が7台あり、広大な干潟の風景や生き物たちを観ることができます。東よか干潟にお越しの際は、ボランティアガイドをご利用ください。
所在地
佐賀市東与賀町大字下古賀2885-2
TEL 0952-20-0137
https://www.city.saga.lg.jp/main/27643.html


 



佐賀市環境部環境政策課自然環境係
https://www.city.saga.lg.jp/
 
 
Copyright© 2007- ラムサール条約登録湿地関係市町村会議. All rights reserved.