位 置
北緯14度45分/東経125度16分
標 高
0m
面 積
704ha
湿地のタイプ
浅海域、潮下帯域、干潟
保護の制度
国指定鳥獣保護区特別保護地区
所在地
沖縄県宮古島市
登録
2012年7月
 与那覇湾は宮古島の西部にあり、北側に湾口を開く、流入する大きな河川の無い内湾である。干潮時には、約400haの干潟が干出する。湾内の水深は浅く、潮汐による変動が有り潮汐範囲は最高204cm、最低-17cmである。干潟の底質は砂質が広く、泥質の部分もある。沿岸には砂州、砂丘、ビーチロックが形成されている。
 
サニツ浜から見た与那覇湾

上地海岸から湾口を望む
 湾口付近には潮下帯を含めると902haの広大な海草藻場(アマモ場)が発達している。干潟は底生生物(ベントスbenthos)、貝類、甲殻類、魚類等が豊富でシギ・チドリ類、サギ類等の水鳥の採餌場または休息場として利用されている。これまで与那覇湾と周辺地域で記録された鳥類は41科182種で、希少種も多く含まれる。また湾口周辺には海亀類が回遊してくる。沿岸域にマングローブ林が、陸域にはアダン群落、オオハマボウ群落等が広がる。国指定天然記念物にはキンバト、キシノウエトカゲ、オカヤドカリ類がおり、宮古固有種にはミヤコカナヘビやミヤコヒヴァなどがいる。
 
クロツラヘラサギ
チュウシャクシギ
 漁業はタイワンガザミ、アイゴ、イワシ類などの刺し網や投網漁が小規模に行われている。ヒトエグサ(方言名:アーサ)、オキナワモズク、クビレズタ(通称:海ブドウ)などの海藻は採取と養殖が行われている。趣味で魚釣りをする人は、近年多くなってきた。
  また宮古島市は、タイワンガザミの稚ガニを幼稚園児や小学生と放流し、漁業資源保護の啓蒙をしている。環境教育として市民や観光客を対象に、干潟では野鳥観察会、マングローブ林では植物やカニなどの自然観察会が催されている。また小・中学校で与那覇湾や栽培漁業に関する授業、校生の生物クラブなどが与那覇湾やその周辺地域で生物や水質などの調査・研究活動をしている。

 祭事はトゥマイ御嶽(うたき)、スウフツ御嶽(うたき)、赤名宮(あかなぐう)などにそれぞれの由来や海との関わりを示す伝説が有り、祭祀も継承されている。伝統行事に旧暦3月3日のサニツ(浜下り(はまうり))がある。その日は、女性が浜に下りて、巡ってきた季節を祝い、身体を潮で清めて健康と家内安全を祈り、潮干狩りを楽しむ。

 毎年7月には「サニツ浜カーニバル」のイベントが行われる。干潟で在来馬「宮古馬」による浜競馬、海中駅伝、綱引き、ドッジボール、サッカーなどが実施され老若男女が参加する。

海ブドウの養殖
サニツ浜カーニバル・浜競馬
宮古島市のPR
 宮古島の海(砂浜と珊瑚礁)はとても美しい。代表地に白い砂浜が7kmも続く与那覇湾前浜や国の名勝の東平安名崎(ひがしへんなざき)などが有る。また国の名勝及び天然記念物の八重(ヤ)干(ビ)瀬(ジ)は池間島の北約5〜22kmに位置し、南北約17km、東西約6.5kmにわたって広がる日本最大の卓状のサンゴ礁群である。
 農産物ではマンゴーやドラゴンフルーツなどの果樹栽培が盛んで、安くておいしいと評判である。スポーツでは全日本トライアスロン宮古島大会は、ロングの大会では日本一の伝統と人気を誇る。
見どころ
 シギ・チドリを中心としたバード・ウオッチングが、まず楽しめます。周辺地域も含めると多種の野鳥が観察でき、干潮時にはカニなどの底生生物の観察、潮干狩りや貝拾いができます。満潮時には、シーカヤックやカイトサーフィンが楽しめます。川満のマングローブ林の遊歩道では、マングローブやカニなどの自然観察ができ、また夕暮れ時に海岸沿いをウォーキングすれば、夕陽を反射して煌めく水面を帰港する漁船のシルエットの幻想的な風景を見ることができます。

宮古島市HP http://www.city.miyakojima.lg.jp/


 
Copyright© 2007- ラムサール条約登録湿地関係市町村会議. All rights reserved.