シギ・チドリ類の春の渡り(撮影:西村誠氏)
 
位 置
北緯32度58分/東経130度25分
標 高
0m
面 積
754ha
湿地のタイプ
干潟
保護の制度
国指定鳥獣保護区特別保護地区
所在地
熊本県荒尾市
登録
2012年7月
 荒尾干潟は有明海の中央部東側に位置し、南北約9.1km、東西最大幅約3.2km、面積が約1,656haあり、単一の干潟としては国内有数の広さである。荒尾干潟には流入する大きな河川がなく、潮流によって運ばれる砂や貝殻が堆積し、干潟が形成されている。荒尾干潟は、小型の甲殻類、貝類、ゴカイ類や多くの渡り鳥など、多種多様な生きものが暮らす場であり、古くから海苔の養殖やアサリ漁が営まれている。
 
撮影:西村誠氏 
 
撮影:西村誠氏 
 シギ・チドリ類は、秋から春にかけて荒尾干潟に飛来し、中継地もしくは越冬地として荒尾干潟に滞在する。秋季にはシロチドリ、キアシシギ、ダイゼン、トウネン、ソリハシシギ、メダイチドリなど、冬季にはハマシギ、シロチドリなど、そして春季にはオオソリハシシギ、ダイゼン、キアシシギなどが多く見られる。
 環境省が実施したモニタリングサイト1000シギ・チドリ類調査では、2008年春期、2011年冬期で全国第2位の飛来数のシギ・チドリ類が観察された。そのほか、環境省のレッドリストで絶滅危惧TB類に指定されているクロツラヘラサギや、同じくU類のツクシガモ、ズグロカモメなど、多くの希少な渡り性水鳥にとっても、大切な越冬地となっている 。
 
荒尾市の鳥「シロチドリ」 撮影:西村誠氏
荒尾市の魚「マジャク」(アナジャコの地方名)
 荒尾干潟では古くからノリの養殖やアサリ漁が営まれてきた。現在も盛んではあるが、近年、水質の変化による赤潮などの発生や、資源の減少などで漁獲量が減少しているため、漁業組合が中心となって干潟の耕耘や覆砂などの再生事業を行っている。
 毎年夏期には地元荒尾市主催の荒尾マジャク釣り大会が開催されている。毛筆を使用した有明海伝統の漁法でマジャク(アナジャコ)を釣り上げるという珍しい体験ができるイベントで、毎年約900人の参加者が荒尾干潟を訪れる。
 荒尾干潟に面した地区の住民は、海岸堤防を活用した「海の美術館など」、環境への関心を深める活動や、日本野鳥の会熊本県支部と連携した定期的な海岸清掃と探鳥会の開催など、有明海の自然を守っていくための活動を行っている。毎年8月には有明海沿岸4県による有明海一斉海岸清掃も実施されている。
 その他、荒尾市では荒尾干潟がラムサール条約湿地に登録された7月3日を「荒尾干潟の日」と定め、荒尾干潟の日を中心に干潟の保全や利活用等に向けた取組みを実施している。
荒尾マジャク釣り大会
探鳥会
荒尾市のPR
 荒尾市は東に県立自然公園の小岱山、西に広大な干潟を有する、自然環境に恵まれた、歴史、文化、観光、産業が共存する、熊本県北西部のまちです。市では、豊かな自然条件を生かして、河川流域の平坦地では水稲栽培、丘陵地では特産の「荒尾梨」やみかん、スイカ栽培、そして海岸部では遠浅を生かしたノリの養殖やアサリ漁が行われています。また、市内には「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された万田坑、西日本最大級の遊園地であるグリーンランド、孫文の辛亥革命を支えた宮崎兄弟生家など多くの観光資源があります。
 荒尾市では、海岸の手前に荒尾干潟への来訪者専用の駐車場を設けており、駐車場からすぐ干潟に出ることができます。海岸沿いの松並木は、熊本県の自然環境保全条例で荒尾市有明海岸松並木郷土修景美化地域に指定され、白砂青松100選にも選定されています。
所在地:熊本県荒尾市蔵満20番地1

荒尾市市民環境部環境保全課
〒864-8686 熊本県荒尾市宮内出目390番地
TEL 0968-63-1386 FAX 0968-63-1376                                   
E-mail:kanpo@city.arao.lg.jp
http://www.city.arao.lg.jp/
 
Copyright© 2007- ラムサール条約登録湿地関係市町村会議. All rights reserved.