位 置
北緯38度44分/東経139度45分
標 高
12m
面 積
上池15ha  下池24ha
湿地のタイプ
淡水湖、ため池
保護の制度
国指定鳥獣保護区特別保護地区
所在地
山形県鶴岡市
登録
2008年10月
 大山上池・下池は、鶴岡市の西部に位置する大小2つの淡水の池です。面積は上池が約15ha、下池が約24haで、約400年前から農業用のため池として使われてきました。背後にある高館山(274m)には、本州の平地では珍しいブナの群生地があるなど、当地域は人里に近いにも関わらず、非常に多様性に富んだ優れた生態系を有しています。
 
上池

下池
 上池と下池周辺では200種近い鳥類が確認されており、渡り鳥の重要な越冬地となっています。中でも下池はカモ類が多く、マガモは毎年2万羽から3万羽飛来しています。白鳥類ではコハクチョウが越冬のため毎年千羽から3千羽飛来し、周辺の田んぼで食餌する風景が見られます。ガン類ではオオヒシクイやマガンが毎年確認され、ヒクイナは山形県内で唯一繁殖が確認されています。猛禽類も高館山周辺に多く生息しており、一年を通して見られます。
  また、両池は県内でも一・二のトンボの生息地として知られ、ギフチョウは個体数も多く、変異体も発見されています。
植物では、高館山にブナの原生林が残されているほか、上池は夏になると湖面一面がハスに覆われ、ハスの花の観賞に訪れる人々で賑わいます 。
 
上池のハス
下池のコハクチョウ
 大山地区は、藩政時代に天領として栄え、上池・下池の後背地である高館山・八森山の自然林は伐採が禁じられ、結果的に両池の水源保全の役割を果たしてきました。上池・下池の水は、400年の昔から大山地域周辺の田畑を潤し続け、大山地区は庄内米の主産地として地位を築いてきました。また、四季折々の自然の表情は人々の心を癒しています。上池では、7月に入ると湖面にハスの花が咲き始め、最盛期の8月には池一面がハスの花に覆われます。毎年8月10日と11日は地元の「浮草組合」によるハスの花や葉の収穫が始まり、これを地域の人々は仏前に備え、祖先の霊を祭ります。9月の中旬になれば根はレンコンとして収穫され、食膳を賑わすこととなります。
  このように両池は、農業などの生産基盤として地域住民の生活と密接な関係にあっただけでなく、大山地域のシンボル、地域住民の心のよりどころとして、多くの人々に親しまれてきました。ラムサール条約登録以降は、地区内外から多くの市民が訪れ、ウオーキングや自然観察、森林欲などを楽しむ姿が多く見られます。
  また、下池に隣接する都沢湿地は、庄内地方の典型的な湿地特性を残す貴重なエリアです。都沢湿地を大切な財産として保存していこうと、湿地の保全活動に多くの市民がボランティアとして参加し、湿地の特性や保全の重要性などについて学びつつ、セイタカアワダチソウなどの外来植物、アメリカザリガニ・ウシガエルなどの外来生物の駆除、自然再生の活動などを行っています。
鶴岡市のPR
 大山上池・下池と高館山一帯は、ラムサール条約だけでなく、日本の重要湿地500やモニタリングサイト1000、東北自然歩道、自然休養林、森林浴の森100選、庄内海浜県立自然公園など、様々な地域指定がなされ、自然環境の豊かさと景観の美しさを物語っています。上池と下池の間にある大山公園も桜の名所として有名です。
  また、下池に隣接する都沢湿地には、「庄内自然博物園構想」の拠点施設として、自然学習交流館「ほとりあ」がオープンし、子どもたちをはじめ多くの市民が自然と触れ合い学習できる機会を創出しています。
鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」
 
開館時間
9:00〜16:30
休館日
毎週火曜日(ただし、その日が休日に当たるときはその翌日)
12月29日〜1月3日
入館料
無料( ただし、2階学習交流室は有料(減免制度あり)
施設概要
高舘山、下池、都沢湿地を一望できる展望スペースのほか、展示休憩室、学習交流室、まったりルーム、トイレ等あり
所在地
鶴岡市馬町(下池に隣接)TEL:0235-33-8693
ホームページ http://hotoria-tsuruoka.jp/

野鳥観察小屋「おうら愛鳥館」
 
開館時間
8:00〜19:00
休館日
無し
入館料
無料
施設概要
下池や都沢湿地の野鳥が観察できる。内部には現地の代表的な野鳥や昆虫、植物類の写真を展示
所在地
下池湖畔

鶴岡市企画部地域振興課
〒997-8601 山形県鶴岡市馬場町9番25号
TEL 0235-25-2111 FAX 0235-25-2990                                   
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